むずむず病広場

むずむず病広場

むずむず病

むずむず病…本来の名前は「むずむず脚症候群」と言います。

その名の通り足がムズムズすることが由来の名前ですが、実は足だけでなく、手(腕)や背中がむずむずする症状を訴える方もいらっしゃいます。
むずむず病広場では、そんな辛いむずむずの症状の原因や治療方法、自分で出来る改善方法などを紹介していきます!

 

むずむず病の情報はむずむず脚症候群ネット|足むずむずの原因は?自分で出来る対処法で治療!を参考にさせて頂きました。

むずむず病って何?足だけじゃなく手や背中もなるの?

むずむず病とは

むずむず病は、先ほどもお伝えしましたが正式には「むずむず脚症候群」と言います。
ただし、「むずむず病」という覚え方をしている方が多いようです。
海外では「「Restless Leg Syndrome(レストレスレッグスシンドローム)」と呼ばれています。
体の末端部分の不快な症状や痛みを伴う慢性的な病気です。
また、病気としての別名には、下肢制止不能症候群とか周期性四肢運動障害とも言われています。

 

むずむず病の症状はどんな症状?

むずむず病を患っている方は、その症状をうまく言葉に出来ないという方が多いです。
その辛さは、発症した方にしかわからないとても不快な症状となります。

むずむず病

  • 足や手の奥の方がムズムズして掻きたいのに掻けない
  • じっとしていられない
  • 痒み
  • 針で刺されたような感覚
  • ムカデなどの虫が這っているような感覚

など様々です。

その異常な感覚に由来して、夜ゆっくりと眠れないと訴える人が非常に多いのが特徴です。
病院では、睡眠障害として捉えられています。

 

むずむず病で眠れない

 

特に脚の部分にその感覚が出現しやすいために、むずむず脚症候群と呼ばれますが、大脳基底核は全身の筋肉の緊張や感覚の状態をつかさどっているために、脚以外の部分でも出現することがありえます。

 

それ故に、正式名称ではなくむずむず病と言われることがあります。

 

むずむず病の原因は脳が関係している?

実は、むずむず病はいまだ解明がなされていない病気です。
ただし、いくつかの原因が考えられています。
むずむず病には、むずむずしている部位の問題ではなく、脳が関係していると考えられています。

原因1、ドーパミンの不足

むずむず病

原因にはドーパミンの機能低下があるといわれています。

ドーパミンとは、自律神経のうちの交感神経から分泌されるアドレナリンや、副腎から分泌されるアドレナリンに似た物質であるノルアドレナリンの前駆物質とも言われていて、チロシンと呼ばれる栄養素に由来するドーパから合成される神経伝達物質のこと。
自律神経から分泌されるアドレナリンの前駆物質でもあり、この物質が減少することでパーキンソン病が起こることでも有名です。

 

また、ドーパミンを作る補酵素として鉄が重要な働きをしていることも、よく知られています。
鉄が不足すると、その作用や量が制限されるとも言われています。

 

このドーパミンが作用しているのは、脳の中で非常に重要な働きをしている大脳基底核といわれる部分です。
大脳基底核の中に線条体と呼ばれるところがありますが、これは筋肉の緊張状態や感覚を司っている部分です。
ドーパミンの量が減少すると、大脳基底核の働きが低下し、筋肉において緊張が異常になったり、異常な感覚が出現したりします。

 

原因2、中枢神経系での鉄代謝の異常(鉄分の不足)

むずむず病

ドーパミンはチロシンという栄養素に由来してできるドーパから合成される神経伝達物質ですが、ドーパミンを作る酵素の補酵素として鉄が必要とされています。

このため、鉄分が不足するような病気である鉄欠乏性貧血などでもドーパミンは減少し、むずむず症候群が出るといわれています。

 

原因3、他の病気とむずむず病

また、末梢神経のみならず中枢神経や自律神経に影響を及ぼすといわれている糖尿病、運動不足、座りっぱなしなど体を安静にしている時に起こりやすい静脈瘤、手足末梢に異常をきたすとも言われている腎不全、さらにはコラーゲンに問題を起こすような慢性関節リウマチなどがあった場合にもむずむず病が出現します。

 

その他

脊髄や末梢神経の異常、遺伝などが考えられています。

むずむず病は、睡眠が障害される病気としては第3位に挙げられるほど、発症している方は少なくはなく、様々な合併症を生み出す病気です。
その異常な感覚を抑えるために、葉酸や鉄の摂取、運動することによって静脈瘤を防ぐなど、予防策が必要となります。

自分で出来るむずむず病の改善方法ってあるの?

薬の内服は病院に行かなければできませんが、自分で何とかむずむず病を改善する方法はないでしょうか?
ヒントは、ドーパミンが作られる過程で挙げられる栄養素にあると考えられます。

 

むずむず病の食事療法

チーズ

一つはチロシンです。

これは、大豆製品に多く含まれており、特に高野豆腐や湯葉、きなこ、さらにはチーズやしらすなどに含まれています。
また、お米や柿などの果物、野菜に多く含まれています。

 

その他には、鉄分があげられます。
鉄分を多く含む食品には、鶏や豚、牛などのレバー、牛モモ肉など。
魚介類ではハマグリやシジミ、あさりなどの貝類、干しエビなどに含まれています。
その他には、多くの大豆製品、切り干し大根や海草類のひじき、小松菜やホウレンソウにも多く含まれています。

 

チロシンと鉄を多く摂取することでドーパミンを多く作り出すことができれば、むずむず病が改善できるかもしれません

 

原因として非常に多い鉄分不足

鉄分不足は、現代の和食から洋食への変化や、インスタント化への変化により非常に多くなってきており、むずむず病の原因として一番に挙げられる原因です。

貧血症状

  • 立ちくらみが頻繁におこる
  • 貧血になりやすい
  • 顔や手足が青白い
  • だるい/疲れやすい
  • よくめまいが起こる
  • 肩こりや腰痛・頭痛・生理痛に悩んでいる
  • イライラする

などの症状がある方は、鉄分不足の可能性がありますので、ぜひ食事から鉄を取り入れて見てください。

 

鉄は吸収率が悪い!

レモン

むずむず病の方はぜひ補給して欲しい鉄ですが、実は食事から取る鉄はとても吸収率が悪いという事実があります。

鉄の吸収率を上げるには、ビタミンCを一緒に取ることが一番!
レバーにレモン汁をかけるなど、ぜひビタミンCを同時に取れるよう一工夫してみてください。

 

また、赤血球をつくる葉酸や、ビタミンB12も一緒に取るのがおすすめ。

 

なかなかバランスのよい食事を取ることが出来ないという方は、鉄分サプリで補ってもよいでしょう。

むずむず病の病院での治療方法って?〜薬は飲むの?〜

むずむず病の治療

現在、病院で行われている治療は、薬の内服がメインのようです。

ドーパミンが作用する大脳基底核の線条体というところにドーパミンを受け取るD2受容体というのがあるのですが、これを刺激することで症状が改善するケースが多いです。
この薬はパーキンソン病にも処方される薬なのですが、ある一定の効果を挙げています。
現在では、ビ・シフロール錠が唯一認可されています。

 

また、鉄不足の方には、鉄分に関する薬も処方されるケースもあるようです。

 

むずむず病の原因は人によって様々なので、まずは病院に行きましょう。
むずむず病を診断出来る病院は、皮膚科ではなく、睡眠を専門としている病院です。
もしくは、病院によっては神経内科や精神科で診察してくれるところもあります。

 

ただし、つらいむずむず病は、症状が人それぞれ違う上、原因が特定しづらいことからも、いまだに医師の理解も少ない病気です。
全然違う病気と診断されてしまうこともある話ですので、注意して下さいね。

 

むずむず病の方には、病院の薬が飲みづらく、サプリを飲んで改善したという方もいらっしゃいます。

さいごに〜判断がむずかしいむずむず病〜

むずむず病

上記のように、なかなか判断がむずかしいむずむず病。

 

でも、れっきとした病気です。最初の判断はまず自分自身の感覚から。
むずむずやかゆみなどの症状はもちろん、気になって眠れないとか、むずむずするから足や腕を動かしたくなるという方は、むずむず病の可能性が大です。

 

病院にかかる時も、「むずむず病かもしれないのですが…」と、お医者さんに伝えてみて下さいね。

 

むずむず病広場では、むずむず病に関する様々な知識を紹介していきますので、悩んでいる方はぜひ参考になさって下さい。